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蓮side
莉央と音信不通になってから、もうすぐ一年になる。
俺は、その間ずっと莉央を探していた。
共通の知り合いに聞いたり、
以前莉央と一緒に行った場所を訪ねたり。
できることは、全部した。
それでも、莉央は見つからなかった。
どこにいるのかも。
今、何をしているのかも。
何も分からないまま、時間だけが過ぎていった。
それでも、諦めることはできなかった。
いつか必ず見つける。
どれだけ時間がかかっても、莉央に会いに行く。
そう決めていた。
けれど、時間が経つにつれて、
少しずつ怖くなっていった。
もし、もう俺に会いたくないと思っていたら。
もし、莉央が俺のいない場所で前に進んでいたら。
それでも俺は、莉央を探し続けるしかなかった。
そして、そんな日々が続いたある日。
出張で、普段なら訪れることのない
地方の街に来ていた。
仕事を終えた帰り道、
ふと、見覚えのあるカフェが目に入った。
「あ……」
足が止まる。
以前、莉央が好きだと言っていたカフェだった。
新作が出るたびに
嬉しそうに話していたことを思い出す。
「……莉央、こういうところ好きだったな」
ほんの少しだけ、莉央のことを思い出した。
もう何度目か分からない。
こうして、何気ない瞬間に莉央を思い出すのは。
少しだけ店の前で立ち止まったあと、
俺は扉に手をかけた。
別に、何か特別な理由があったわけじゃない。
ただ、久しぶりに入ってみようと思った。
それだけだった。
「いらっしゃいませ」
店内に足を踏み入れた瞬間。
聞き覚えのある声がした。
俺の足が、止まった。
まさか。
そんなはずはない。
そう思いながら、ゆっくりと顔を上げる。
そこにいたのは――
エプロン姿の莉央だった。
「何名様でしょうか?」
そう声をかけながら顔を上げた
莉央の動きが、止まった。
「……え…蓮?」
その声を聞いた瞬間、
胸の奥が大きく揺れた。
「莉央…」
探していた。
ずっと、探していた。
どれだけ時間がかかっても、いつか会いに行くと決めていた。
それなのに。
何度探しても見つからなかった莉央と、
俺は偶然、再会した。
莉央が好きだった、このカフェで。
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蓮side
莉央と音信不通になってから、もうすぐ一年になる。
俺は、その間ずっと莉央を探していた。
共通の知り合いに聞いたり、
以前莉央と一緒に行った場所を訪ねたり。
できることは、全部した。
それでも、莉央は見つからなかった。
どこにいるのかも。
今、何をしているのかも。
何も分からないまま、時間だけが過ぎていった。
それでも、諦めることはできなかった。
いつか必ず見つける。
どれだけ時間がかかっても、莉央に会いに行く。
そう決めていた。
けれど、時間が経つにつれて、
少しずつ怖くなっていった。
もし、もう俺に会いたくないと思っていたら。
もし、莉央が俺のいない場所で前に進んでいたら。
それでも俺は、莉央を探し続けるしかなかった。
そして、そんな日々が続いたある日。
出張で、普段なら訪れることのない
地方の街に来ていた。
仕事を終えた帰り道、
ふと、見覚えのあるカフェが目に入った。
「あ……」
足が止まる。
以前、莉央が好きだと言っていたカフェだった。
新作が出るたびに
嬉しそうに話していたことを思い出す。
「……莉央、こういうところ好きだったな」
ほんの少しだけ、莉央のことを思い出した。
もう何度目か分からない。
こうして、何気ない瞬間に莉央を思い出すのは。
少しだけ店の前で立ち止まったあと、
俺は扉に手をかけた。
別に、何か特別な理由があったわけじゃない。
ただ、久しぶりに入ってみようと思った。
それだけだった。
「いらっしゃいませ」
店内に足を踏み入れた瞬間。
聞き覚えのある声がした。
俺の足が、止まった。
まさか。
そんなはずはない。
そう思いながら、ゆっくりと顔を上げる。
そこにいたのは――
エプロン姿の莉央だった。
「何名様でしょうか?」
そう声をかけながら顔を上げた
莉央の動きが、止まった。
「……え…蓮?」
その声を聞いた瞬間、
胸の奥が大きく揺れた。
「莉央…」
探していた。
ずっと、探していた。
どれだけ時間がかかっても、いつか会いに行くと決めていた。
それなのに。
何度探しても見つからなかった莉央と、
俺は偶然、再会した。
莉央が好きだった、このカフェで。
