『もう、好きじゃないことにした』

***

その頃。

私は新幹線のホームにいた。

帰りの切符を買った。

また戻る。

一ヶ月前に行ったあの場所へ。




でも。
今回は前回よりも気持ちが重い。

「……私、何しに帰ってきたんだろう」

涙が止まらない。

「蓮に会いたかっただけなのに……」

会えたら。

もう一度頑張れると思っていた。

怖いけど。

蓮を信じてみようと思っていた。

なのに。

美玲さんと一緒にいる蓮を見た光景が頭から離れない。

「……やっぱり」

俯きながら呟く。

「私じゃ、なくてもいいんだ」


私はスマホを取り出した。