***
その日の夜。
私は一人でコンビニに向かっていた。
帰り道。
スマホが鳴る。
蓮からだった。
『今日、ちゃんと食べた?』
思わず足が立ち止まった。
たった一通。
それだけなのに。
嬉しくて涙が出そうになる。
『食べたよ』
『そっか』
それで終わると思った。
でも。
数分後。
もう一通。
『……ごめん』
莉央は眉を寄せた。
『何が?』
しばらく返信がない。
既読はついている。
それなのに、返事が来ない。
どうしたんだろう。
何か、言いたいことがあるのかな。
そんなことを考えながら、
スマホを握ったまま待っていた。
すると。
しばらくして。
画面に、新しいメッセージが届いた
『本当は今すぐ会いに行きたい』
莉央の心臓が、大きく鳴った。
息が、止まりそうになる。
離れたいと思っていたはずなのに。
もう、自分から連絡するのはやめようと思っていたのに。
たった一言で、
全部が揺らいでしまう。
会いたい。
その気持ちを、
私だってずっと隠していた。
それなのに。
蓮がそんなことを言ってくれたことが、
どうしようもなく嬉しかった。
莉央の心臓が、大きく鳴った。
胸の奥が、ぎゅっと締めつけられる。
蓮が、こんなことを言うなんて。
そう思っていたら、また続いて連絡が来る。
『でも、行かない』
『待つって言ったから』
目から涙が落ちる。
『だから、莉央が帰ってきたいと思うまで待つ』
『俺からは追いかけない』
『でも』
少し間が空いた。
『好きなのだけは、やめられない』
莉央はスマホを握りしめた。
涙が止まらない。
「……ずるいよ」
本当は追いかけて欲しいのに。
今すぐ帰りたくなる。
今すぐ会いたくなる。
でも。
怖い。
だから。
『……ありがとう』
それだけ送った。
蓮からは。
『うん』
と返ってきた。
その夜。
二人は眠れず。
お互い同じ人のことを考えていた。
そして。
蓮は知らなかった。
莉央が毎晩、蓮の写真を見ながら泣いていることを。
莉央も知らなかった。
蓮が毎晩、スマホに
『会いに行きたい』
と打っては消していることを。
二人とも。
まだお互いを諦めていない。
だからこそ。
近づけなかった。
――「待つ」と約束した蓮と、
――「身を引く」と決めた莉央。
二人の距離は、会わないことで少しずつ遠くなっていた。
一ヶ月が過ぎた。
莉央は、毎日悩んでいた。
蓮に会いたい。
でも、会ってはいけない。
そう思っていた。
蓮は「待つ」と言ってくれた。
自分が戻りたいと思えるまで、追いかけないと。
だから、莉央もこのまま蓮は自分を忘れてもらうために離れていなければいけない。
――そう思っていた。
けれど。
その日の夜。
私は一人でコンビニに向かっていた。
帰り道。
スマホが鳴る。
蓮からだった。
『今日、ちゃんと食べた?』
思わず足が立ち止まった。
たった一通。
それだけなのに。
嬉しくて涙が出そうになる。
『食べたよ』
『そっか』
それで終わると思った。
でも。
数分後。
もう一通。
『……ごめん』
莉央は眉を寄せた。
『何が?』
しばらく返信がない。
既読はついている。
それなのに、返事が来ない。
どうしたんだろう。
何か、言いたいことがあるのかな。
そんなことを考えながら、
スマホを握ったまま待っていた。
すると。
しばらくして。
画面に、新しいメッセージが届いた
『本当は今すぐ会いに行きたい』
莉央の心臓が、大きく鳴った。
息が、止まりそうになる。
離れたいと思っていたはずなのに。
もう、自分から連絡するのはやめようと思っていたのに。
たった一言で、
全部が揺らいでしまう。
会いたい。
その気持ちを、
私だってずっと隠していた。
それなのに。
蓮がそんなことを言ってくれたことが、
どうしようもなく嬉しかった。
莉央の心臓が、大きく鳴った。
胸の奥が、ぎゅっと締めつけられる。
蓮が、こんなことを言うなんて。
そう思っていたら、また続いて連絡が来る。
『でも、行かない』
『待つって言ったから』
目から涙が落ちる。
『だから、莉央が帰ってきたいと思うまで待つ』
『俺からは追いかけない』
『でも』
少し間が空いた。
『好きなのだけは、やめられない』
莉央はスマホを握りしめた。
涙が止まらない。
「……ずるいよ」
本当は追いかけて欲しいのに。
今すぐ帰りたくなる。
今すぐ会いたくなる。
でも。
怖い。
だから。
『……ありがとう』
それだけ送った。
蓮からは。
『うん』
と返ってきた。
その夜。
二人は眠れず。
お互い同じ人のことを考えていた。
そして。
蓮は知らなかった。
莉央が毎晩、蓮の写真を見ながら泣いていることを。
莉央も知らなかった。
蓮が毎晩、スマホに
『会いに行きたい』
と打っては消していることを。
二人とも。
まだお互いを諦めていない。
だからこそ。
近づけなかった。
――「待つ」と約束した蓮と、
――「身を引く」と決めた莉央。
二人の距離は、会わないことで少しずつ遠くなっていた。
一ヶ月が過ぎた。
莉央は、毎日悩んでいた。
蓮に会いたい。
でも、会ってはいけない。
そう思っていた。
蓮は「待つ」と言ってくれた。
自分が戻りたいと思えるまで、追いかけないと。
だから、莉央もこのまま蓮は自分を忘れてもらうために離れていなければいけない。
――そう思っていた。
けれど。
