『もう、好きじゃないことにした』


***

三週間目。

蓮からの連絡が少なくなった。
それに気づいた。

『おはよう』

がなくなった。

『おやすみ』

もなくなった。

一日一通だったのが。

二日に一通。

そして三日。

何も来ない。


莉央はスマホを何度も確認した。

「……どうしたんだろう」

不安になる。



もしかしたら。

蓮は諦めたのかもしれない。

そう思った瞬間。


胸が苦しくなった。

――嫌だ。

でも。

自分から連絡するのも怖い。

「……はぁ、私、何してるんだろう。」

(本当わがままで嫌になっちゃう)

蓮とのトーク画面を開いた。

入力欄に、

『元気?』
と打つ。

送信するか何度も迷ったが、勇気を出して送信した。


(送っちゃっ…た、!
ど、どうしようすぐに返事が来ちゃうかも、!)


すぐに既読がついた。

でも。


すぐには返事が来なかった。

五分。

十分。

三十分。


…一時間。

莉央の胸がざわつく。


二時間後。

『元気だよ。莉央は?』

短い。

それだけ。

…少し寂しくなった。

『私も元気』

送る。

それで終わった。

以前なら。

そこから何時間でも話していたのに。

「……蓮…私、何がしたいのかわかんないや。」

私はスマホを伏せた。

離れたいと思っているはずなのに、
自分から連絡してしまう。

そんな自分に、嫌気がさした。