『もう、好きじゃないことにした』


そして莉央も、最初は返していた。

『おはよう』

『ありがとう』

『蓮もね』

短いけれど、返事は来る。

それだけで安心していた。

けれど。

一週間を過ぎた頃から、少しずつ変わっていった。

『おはよう』
既読。

返信なし。

『今日寒いから気をつけて』
既読。

返信なし。


夜になっても。

何も来ない。

スマホを何度も確認した。


「……忙しいだけだろ」
 

自分に言い聞かせる。

莉央には時間が必要だ。

自分でそう言った。



――待つ。

そう約束した。

ほんとは追いかけたい。今すぐ会いに行きたい。

でも。

追いかけたら、莉央に愛想尽かされる。

何度も電話してはいけない。

突然会いに行ってはいけない。

莉央が望むまで、待つ。

それが自分にできる唯一のことだと思っていた。