『もう、好きじゃないことにした』



その日の夜。

ベッドに入っても、なかなか眠れなかった。

今日のことを思い出す。

蓮にバイト先のことを言ってしまったこと。

悔しくて泣いたこと。

そして――。

蓮が来てくれるって言ってくれたこと。

『大丈夫じゃないだろ』

『話したくなかったら、話さなくていいよ』

『俺っていう味方がいるから』

『明日、迎えに行くから』

思い出すたびに、胸が温かくなる。

蓮に会えてよかった。

蓮がいてくれてよかった。

そう思った。

その時。

ふと、自分の気持ちに気づいた。

――どうして?

どうして、こんなに嬉しいんだろう。

蓮に優しくされることが。

蓮が心配してくれることが。

蓮と一緒にいることが。

もっと、嬉しい。