上流階級のお付き合いも慣れては来たが、なかなか話の裏を読むのが難しい。
ダルはゆくゆくはケイパック財団の方をシアに任せたいと思っているようなのだ。
財団のほとんどは慈善事業なので、シアにぴったりだと思っているらしい。
先日ロンドンにパーテイの打ち合わせに行った時に今の財団を仕切っているバッドリー夫人に紹介された。
バッドリー夫人が引退するときには財団の長を引き受けるつもりだが、それまではサポートとしてお手伝いをする範囲でとお願いした。
そこまで度々打ち合わせや会合があるわけではないが、支援している施設や企業のパーテイに出なければならない事もあるようで、それには時々引っ張り出される。
そうしてパーテイーなどにも慣れていくようになるのだろうと、シアもあきらめの境地だ。
ダルと結婚すると決めたのだから、そう言う事も引き受けなくてはならない。
ロンドンにはご両親たちもすんでいたケイパック家の屋敷もある。
ただダルが両親のいない屋敷に暮らすのが嫌で別にフラットを買ったのだ。
シアが一緒ならと、競馬シーズンやロンドンでの仕事の滞在時にはホテルではなくケイパック家の屋敷に滞在すると言って内装に手を入れた。
屋敷に泊るようになるとシアも仕事の時にもついて行くようになり、ダルとロナウドが本社で仕事をしている時には屋敷でゆっくりしたり、財団の代表者のバッドリー夫人と会ったりしているのだ。
その屋敷にはロナウドの部屋もある。
ロナウドはロンドンで仕事などがある場合は屋敷に泊っていたが、ダルは自分のフラットに帰っていたようだ。
屋敷に滞在するようになるとダルはフラットを貸して屋敷に戻った。
だから、ケイパック家で何年も屋敷を取り仕切っていてくれた執事とその妻はとても喜んでくれている。
執事夫婦は住み込みで管理してくれているのだ。
料理は執事の妻が担当してくれているが、お客様が多い時などは何時も頼むシェフに来てもらっている。
掃除なども通いでハウスキーピングの人達がいるので、いつも気持ちよくきれいに整っている。
始めて行った時その重厚な作りにシアは圧倒された。
執事夫妻はキャッスルホテルでの結婚式にも来てくれた。
“坊ちゃんがやっと奥様を見つけて来てくれた”と言って涙ぐんでいた。
”坊ちゃん?“と言うと、ダルは照れて執事夫妻にそれだけはやめてくれと頼んでいた。
そしてロンドンの銀行に預けてあったお義母様の宝石を、銀行の人が持ってきてくれた時にはその数と光り輝く宝石の豪華さに眩暈がするほどだった。
今はその半分以上がケイパック村の家にある。もちろん金庫の中に…
それなのにダルがまだシアにあったものをと、宝石を買おうとするのを止めるのに必死になった。
そんなダルの金銭感覚や上流階級の奥様方とのお付き合いにはなかなか慣れないが、少しずつシアもケイパック夫人としての地位や社交界での生活に慣れていった。
ただ、ダルが何時もシアの横に立ちぴったりくっ付いて離れず、どこにいてもシアの姿が見えないと“シア、シア”と探して回るのには困っている。
そしていつでもどこでも、ダルはシアに愛を囁くのだ。
“シア今日も美しいね、愛してるよ“と言ってキスをしてくる。
公衆の面前でも、家でも外でもお構いなしなのだ。
クールで無表情だったダルはシアには蕩けたような熱い目を向ける。
そんなときのダルの瞳は深い海の底の群青のような青になるのだ。
そんなダルの瞳につい吸い込まれてしまい、シアは身動きが取れない。
ダルこそ魔法使いのようだと、シアは密かに思っている。
ダルはゆくゆくはケイパック財団の方をシアに任せたいと思っているようなのだ。
財団のほとんどは慈善事業なので、シアにぴったりだと思っているらしい。
先日ロンドンにパーテイの打ち合わせに行った時に今の財団を仕切っているバッドリー夫人に紹介された。
バッドリー夫人が引退するときには財団の長を引き受けるつもりだが、それまではサポートとしてお手伝いをする範囲でとお願いした。
そこまで度々打ち合わせや会合があるわけではないが、支援している施設や企業のパーテイに出なければならない事もあるようで、それには時々引っ張り出される。
そうしてパーテイーなどにも慣れていくようになるのだろうと、シアもあきらめの境地だ。
ダルと結婚すると決めたのだから、そう言う事も引き受けなくてはならない。
ロンドンにはご両親たちもすんでいたケイパック家の屋敷もある。
ただダルが両親のいない屋敷に暮らすのが嫌で別にフラットを買ったのだ。
シアが一緒ならと、競馬シーズンやロンドンでの仕事の滞在時にはホテルではなくケイパック家の屋敷に滞在すると言って内装に手を入れた。
屋敷に泊るようになるとシアも仕事の時にもついて行くようになり、ダルとロナウドが本社で仕事をしている時には屋敷でゆっくりしたり、財団の代表者のバッドリー夫人と会ったりしているのだ。
その屋敷にはロナウドの部屋もある。
ロナウドはロンドンで仕事などがある場合は屋敷に泊っていたが、ダルは自分のフラットに帰っていたようだ。
屋敷に滞在するようになるとダルはフラットを貸して屋敷に戻った。
だから、ケイパック家で何年も屋敷を取り仕切っていてくれた執事とその妻はとても喜んでくれている。
執事夫婦は住み込みで管理してくれているのだ。
料理は執事の妻が担当してくれているが、お客様が多い時などは何時も頼むシェフに来てもらっている。
掃除なども通いでハウスキーピングの人達がいるので、いつも気持ちよくきれいに整っている。
始めて行った時その重厚な作りにシアは圧倒された。
執事夫妻はキャッスルホテルでの結婚式にも来てくれた。
“坊ちゃんがやっと奥様を見つけて来てくれた”と言って涙ぐんでいた。
”坊ちゃん?“と言うと、ダルは照れて執事夫妻にそれだけはやめてくれと頼んでいた。
そしてロンドンの銀行に預けてあったお義母様の宝石を、銀行の人が持ってきてくれた時にはその数と光り輝く宝石の豪華さに眩暈がするほどだった。
今はその半分以上がケイパック村の家にある。もちろん金庫の中に…
それなのにダルがまだシアにあったものをと、宝石を買おうとするのを止めるのに必死になった。
そんなダルの金銭感覚や上流階級の奥様方とのお付き合いにはなかなか慣れないが、少しずつシアもケイパック夫人としての地位や社交界での生活に慣れていった。
ただ、ダルが何時もシアの横に立ちぴったりくっ付いて離れず、どこにいてもシアの姿が見えないと“シア、シア”と探して回るのには困っている。
そしていつでもどこでも、ダルはシアに愛を囁くのだ。
“シア今日も美しいね、愛してるよ“と言ってキスをしてくる。
公衆の面前でも、家でも外でもお構いなしなのだ。
クールで無表情だったダルはシアには蕩けたような熱い目を向ける。
そんなときのダルの瞳は深い海の底の群青のような青になるのだ。
そんなダルの瞳につい吸い込まれてしまい、シアは身動きが取れない。
ダルこそ魔法使いのようだと、シアは密かに思っている。



