孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする

その後のパーテイでもお客様は皆タキシード風の服を着たロブと写真を撮りたがった。

今日一番活躍して疲れたのはロブだろう。

でもその後で、ロブ用の御馳走をがぶがぶ食べて、シアとダルの座る席の後ろでぐったりとして寝ていた。

パーテイの招待客は家族とホテルの支配人各部門長や大通り商店街の人達とロナウドの家族にホースセンターのマイクに牧場長、ジュリアン夫婦に二人の息子など五十人程だ。

皆和やかに美味しい料理と食べ放題のスイーツを楽しんでくれた。

シアはブーケをリリーに渡した。

「次はリリーの番よ」そう言って渡したが、テレパシーで“がんばってね。ロナウドは歳が離れているのをとても気にしているだけよ“と言っておいた。

リリーは真っ赤になりながらブーケに顔を隠した。

ダルは「何を言ったんだ。リリーは真っ赤じゃないか」

「うふっ、内緒」

リリーはロナウドが好きなのだが歳の差を気にするロナウドが積極的にならないらしい。

シアとダルも八歳離れているのだがリリーとロナウドは十一歳はなれている。

八歳も十一歳も変わらないのに律義なロナウドは、リリーには年寄り過ぎると考えているようだ。

まあ、もう少し見守ろうとダルとも話していていつまでも煮え切らないなら、ダルが上司命令でも発令するかと言って笑っている。

この一週間後にはロンドンでケイパックコンチェルンの結婚お披露目のパーテイがある。

パーテイ自体はケイパックコンチェルンの幹部スタッフが手配してくれているので、シアは特段それに関してはすることは無い。

ただ当日の段どりをパーテイの前の日に打ち合わせすればいいだけだ。

それはありがたいのだがダンスもあるらしくシアは今その特訓中だ。

さすがにダルはとても素敵に踊るので、ダルに任せて置けばいいと皆に言われるのだが、足を踏んでしまうのは申し訳がないので、ダルに付き合ってもらって練習しているのだ。

シアもダルも乗馬をするので、体幹がしっかりしているし姿勢もいいので二人が躍るととても美しいとリリーもマギーも褒めてはくれるのだが…