孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする

優しくて儚くて柔らかい見た目のシアの心は強くたくましい。

その上今はそれでなくても結婚式の準備で忙しい。

シャドーの事があって大幅に遅れてしまっているのだ。

シアは、ホテルの中庭で結婚式を挙げて宴会場でパーテイをするつもりなのだ。

先日やっとウエデイングドレスが出来上がってきた。

でもダルにはまだ見せていない。

“当日のお楽しみ“と言っている。

そのドレスはリリーの部屋にトルソーに着せられて置いている。

今日は10月の半ばの日曜日でシアとダルの結婚式の日だ。

ダルにしてみればやっとこの日が来たと言う思いらしい。

もう前から一緒に暮らしているのにやはり結婚式はシアも待ち遠しかった。

シアがこのケイパック村にやって来てまだ二年ほどなのだが、もうずっとこの村にいるような感じがしている。

ホースパークや牧場の人達が婚約を祝ってBBQパーテイをしてくれてからも一年近くが過ぎている。早いものだ。

シアのドレスはオフショルダーでマーメイドラインのシンプルで気品の漂うものだ。

真っ白ではなくアイボリー色の生地が落ち着いている。

ブーケは真っ白なバラだけで作った。

ウエデイングベールはダルの母親が使ったアンテイークレースの豪華な物で、二段になっている。

下のレースは裾が長く引いている。

上のレースをマギーが泣きながらベールダウンしてくれて、リリーが父親の代わりにエスコートしてくれる。