孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする

マギーは来年からノーフォークケイパック駅から電車で一時間くらいの所にある三年制の看護大学に行く事になった。

マギーは大学にはいかないと言ったのだが、シアはマギーが看護師になりたいと思っていることを知っていた。

そして授業料をシアに出してもらうのが申し訳ないと思っているのも知っていたのだ。

ある夜マギーと二人でリビングに続くデッキに座って話をした。

「ねえマギー、ロブがスーパーの横の道でマギーを見つけてくれた日をおぼえてる?」

「うん。もちろんよ。あの日から私はずっと光の中に居るのよ。忘れるはずない」

「そうね。でも私達が出会ったのは運命だったのよ」

「運命?」

「そうよ、ロブとマギーが私にどれだけ幸せを運んできてくれたかわからないわ。二人がいなかったらあの店を一人で寂しくやってたわ。きっとダルにも会えなかったわ」

「ロブと三人で楽しかったね。」

「そうよ、本当に楽しかった。ロブとマギーとリリーは私の宝物よ。だからマギーがやりたいことは何でも応援したいの。大学の費用なんて何でもないわ。マギーが看護士の資格取って来てくれたら最高よ。病気しても安心だし…」

「本当に良いの?もしロブに見つけて貰えずシアに会えなかったら私はまた施設に戻されていじめられてどうなっていたかわからない。シアには優しくしてもらって、感謝しかない。それなのに大学まで行かせてもらっていいのかなあ」

「もちろんよ。私達は家族なんだから当たり前よ。ここから通ってくれるわね。寮に入るとか言わないでね。マギーがいなくなるとロブも私も寂しくなるもの」

「うん、一時間で行けるもの」

そうしてマギーは看護士の大学の試験に合格するために、受験勉強に邁進していった。

マギーは相変わらず離れのダイニングテーブルで勉強していた。

なぜだかその方が勉強が捗るらしい。