孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする

次の日リリーは歩いてキャッスルホテルまでやってきた。

ロナウドはフロントの前で待っていると言っていたので、リリーは約束の時間の十分前に着くようにした。

ロナウドは背が高くほっそりとしているが筋肉はしっかりついているそんな体躯をしている。

十分前にはもうフロントの前に待機していた。さすがだ。

今日初めて会うがホテルのHPで総支配人の顔はチェックしてある。

ダルはフランス人の母親似なのだろう全体に優しい雰囲気のあるイケメンだ。

俳優とモデルを足したような完璧な外見をしている。

ロナウドはイギリス人らしい厳めしい男らしいイケメンだ。柔と剛という感じだ。

でも正装した二人が並ぶときっと圧巻だろう。

リリーはロナウドの顔の方が好みだ。顔だけで言うとだが…

ロナウドがリリーを見つけた。リリーの控えめな微笑に彼の口角が上がった。

笑うとえくぼができるんだ!とリリーは感激した。

全然印象が変わる。これはずるい。

姉さんは何も言ってくれなかった。

シアはダルしか見ていないのだからロナウドのえくぼなんかきっと気づいてもいないのだろう。

ロナウドもまたリリーを見て唖然としていた。

シアの妹なのだから美人だとは思っていたが、清楚で可愛くて華奢なのに胸は案外大きいこれは男どもが放っておかないだろう。

栗色の髪に薄いグリーンの瞳、美の女神の様だ。

ロナウドは何処を見ていいかわからなくて、名刺を渡すことにした。

お互いに自己紹介をすると少し落ち着いた。

そしてまずホテルの中を案内した。

まずは客室よりも裏方の方からだ。

ランドリールームやハウスキーピング部門の事務所フロントのバックヤード、管理・営業の事務所そして支配人室にもよって紹介した。

それから今度は客室やレストラン、娯楽室などのお客様が使う場所を案内した。

リリーは客室が一つ一つ内装が違う事と客室は番号ではなく歴史上の有名人の名前がついているのにも感激していた。

リリーは最初四年制の大学に入ったのだが、自分のやりたいホテル業務に関しての勉強がしたかったという事で専門の三年制のカレッジに編入したそうだ。

フランス語はカリキュラムにあったが、韓国語はなかったのでそれは別に個人で勉強したらしい。

来月にはデイプロマも修了書ももらえると言っている。

最短なら三月から可能だと言うリリーの話に支配人は目を輝かせた。