孤高の大富豪は優しい魔女に恋をする

ロンバスが積極的で、先日なんか朝ホースセンターに預けているビューテイの馬房の前にロンバスがいて二頭で仲良く鼻をこすり合わせていたそうだ。

マイクからシアとダルに連絡が来たのだが、ダルはロンバスが抜け出したのも知らなかったのでびっくりしていた。

シアは朝早く連絡を受けるとホースセンターに行きビューテイに乗ってロンバスを従えてダルの家まで送っていった。

「早くシアがビューテイとここに住んでくれるようにならないと、ロンバスはいつでも抜け出してビューテイに会いにいくんだろうな」

と言ってため息をついていた。

早急にこの家の増築工事に着手しないといけないなあと言って、設計士に連絡を取っていた。

ダルは妹のリリーとマギーが遠慮なく住めるようにリビングから行ける別棟を建てる計画をしていた。

取りあえずその案で設計士に図面を引いてもらうと言っている。

リリーは先日正式にロナウドから雇用を打診されてキャッスルホテルに就職をすることを決めたようだ。

雇用契約などはリリーが来てから詳細を詰めるらしいが、リリーはもうその気になっている。

ほとんどの単位が取れているので、五月の卒業を待たずに来たいと言っている。

その辺も顔を見て話しあう予定だそうだ。

リリーが来るまであと二月もない。

シアはそれを思うとそわそわしてしまう。

何度もリリーの部屋に行っては不足はないか確かめてしまう。

リリーは洋服などをもうこちらに送り始めているので、部屋の中は段ボールでいっぱいだ。

シアは洋服を段ボールから出して、とりあえずクローゼットに掛けておいた。

マギーもリリーが来るのを楽しみにしてくれている。

リリーと会うのは三年ぶりなのだ。