2 もう、ドキドキしないはずだった
みなとと話すのは、少し久しぶりだった。
前は、みなとと話せるだけで嬉しかった。
会えるって分かった日は、なんとなくそわそわして。
話すときだって、何を話そうとか、変に思われないかなとか。
そんなことばかり考えていた。
でも、今日は違った。
「久しぶり」
「久しぶり」
それだけで、普通に話せた。
なんだか不思議だった。
前よりも、緊張しなくなっている。
もちろん、みなとと話すのは楽しい。
だけど、前みたいに心臓がうるさくなるような感じはしなかった。
――私、もう慣れたのかな。
そんなことを考えながら、一緒に帰った。
歩きながら、いろんな話をした。
そして、途中でInstagramを開いた。
「これ見て」
みなとが見せてきた動画を、隣から一緒に見る。
「なにこれ笑」
思わず笑った。
みなとも笑っていた。
たったそれだけのこと。
特別なことなんて、何もない。
なのに。
こうやって一緒に笑っている時間が、私は好きだった。
ふと、前の自分を思い出す。
みなとと話せただけで嬉しくて。
少し優しくされただけで、ずっとそのことを考えて。
帰ったあとも、今日の会話を何度も思い返していた。
今は、そこまでじゃない。
……じゃあ。
私はもう、みなとのことを好きじゃないのかな。
そう思った瞬間、少しだけ寂しくなった。
好きじゃなくなったなら、それでいいはずなのに。
どうして、こんなに引っかかるんだろう。
「美桜?」
「え?」
「どうした?」
「なんでもないよ」
私は笑った。
みなとはそれ以上、何も聞かなかった。
そのことに、少しだけほっとした。
そして家に着くころには、さっきまで考えていたことも忘れかけていた。
……そう思っていた。
でも、その日の夜。
ベッドに寝転びながら、ふと今日のことを思い出した。
一緒に帰ったこと。
動画を見て笑ったこと。
みなとの隣を歩いたこと。
どれも、本当に普通のことだった。
なのに。
私はスマホを見つめながら、ぽつりと思った。
「……まだ、好きなのかな」
答えは、出なかった。
みなとと話すのは、少し久しぶりだった。
前は、みなとと話せるだけで嬉しかった。
会えるって分かった日は、なんとなくそわそわして。
話すときだって、何を話そうとか、変に思われないかなとか。
そんなことばかり考えていた。
でも、今日は違った。
「久しぶり」
「久しぶり」
それだけで、普通に話せた。
なんだか不思議だった。
前よりも、緊張しなくなっている。
もちろん、みなとと話すのは楽しい。
だけど、前みたいに心臓がうるさくなるような感じはしなかった。
――私、もう慣れたのかな。
そんなことを考えながら、一緒に帰った。
歩きながら、いろんな話をした。
そして、途中でInstagramを開いた。
「これ見て」
みなとが見せてきた動画を、隣から一緒に見る。
「なにこれ笑」
思わず笑った。
みなとも笑っていた。
たったそれだけのこと。
特別なことなんて、何もない。
なのに。
こうやって一緒に笑っている時間が、私は好きだった。
ふと、前の自分を思い出す。
みなとと話せただけで嬉しくて。
少し優しくされただけで、ずっとそのことを考えて。
帰ったあとも、今日の会話を何度も思い返していた。
今は、そこまでじゃない。
……じゃあ。
私はもう、みなとのことを好きじゃないのかな。
そう思った瞬間、少しだけ寂しくなった。
好きじゃなくなったなら、それでいいはずなのに。
どうして、こんなに引っかかるんだろう。
「美桜?」
「え?」
「どうした?」
「なんでもないよ」
私は笑った。
みなとはそれ以上、何も聞かなかった。
そのことに、少しだけほっとした。
そして家に着くころには、さっきまで考えていたことも忘れかけていた。
……そう思っていた。
でも、その日の夜。
ベッドに寝転びながら、ふと今日のことを思い出した。
一緒に帰ったこと。
動画を見て笑ったこと。
みなとの隣を歩いたこと。
どれも、本当に普通のことだった。
なのに。
私はスマホを見つめながら、ぽつりと思った。
「……まだ、好きなのかな」
答えは、出なかった。


