何度か重ねるうちに、ひまりの呼吸も乱れていく。
「ん……」
小さな声がもれた瞬間、蓮の腕に力が入った。
そのまま抱き寄せられて、気づけばひまりは蓮の胸に閉じこめられていた。
「やばい」
額を合わせたまま、蓮が低くつぶやく。
「止まれなくなる」
ひまりは真っ赤なまま、ぎゅっと蓮の服をつかむ。
「れん……」
名前を呼ぶと、蓮が苦しそうに目を閉じた。
「それ、ほんとだめ」
「え」
「今の声で呼ばれると理性消える」
そんなに正直に言われると、ひまりのほうが困ってしまう。
けれど蓮は、それ以上は進まなかった。
代わりにひまりを強く抱きしめて、髪にそっとキスを落とす。
「今日は抱きしめるだけにする」
「……だけ?」
「十分きつい」
少し拗ねたみたいに言うから、ひまりは思わず笑ってしまった。
すると蓮はひまりの顔をのぞきこんで、小さく息を吐く。
「笑うな。かわいくて余計無理」
そう言いながらも、ソファの上でひまりを自分の肩にもたれさせる。
その体勢のまま、しばらく二人で何も言わなかった。
外の雨音だけが静かに響く。
ぬくもりが近くて、安心するのに、どきどきは消えない。
夜も遅くなって、そろそろ寝ようかという話になったときだった。
客用の布団を用意してくれた蓮が、少しだけ黙りこんだ。
「……ほんとは」
「うん?」
「隣で寝たい」
ひまりの心臓がまた跳ねる。
蓮はすぐに続ける。
「でも我慢する」
「れん」
「同じベッド使ったら、たぶん朝まで理性ない」
真顔で言うから、ひまりは顔を真っ赤にしたままうつむく。
それでも、その我慢がうれしかった。
ちゃんと大事にしてくれているのが伝わるから。
布団に入ったあとも、電気を消した部屋の中で、なかなか眠れなかった。
しばらくして、小さな声が暗闇の中に落ちる。
「ひまり」
「……なに」
「寝たくない」
思わず笑ってしまう。
「子どもみたい」
「今日終わってほしくない」
その言い方がずるくて、ひまりの胸があたたかくなる。
少し迷ってから、ひまりは自分の布団からそっと手を伸ばした。
離れた位置にいたはずなのに、すぐに蓮の手が重なる。
暗闇の中で指を絡めるだけ。
それだけなのに、涙が出そうなくらい幸せだった。
「ん……」
小さな声がもれた瞬間、蓮の腕に力が入った。
そのまま抱き寄せられて、気づけばひまりは蓮の胸に閉じこめられていた。
「やばい」
額を合わせたまま、蓮が低くつぶやく。
「止まれなくなる」
ひまりは真っ赤なまま、ぎゅっと蓮の服をつかむ。
「れん……」
名前を呼ぶと、蓮が苦しそうに目を閉じた。
「それ、ほんとだめ」
「え」
「今の声で呼ばれると理性消える」
そんなに正直に言われると、ひまりのほうが困ってしまう。
けれど蓮は、それ以上は進まなかった。
代わりにひまりを強く抱きしめて、髪にそっとキスを落とす。
「今日は抱きしめるだけにする」
「……だけ?」
「十分きつい」
少し拗ねたみたいに言うから、ひまりは思わず笑ってしまった。
すると蓮はひまりの顔をのぞきこんで、小さく息を吐く。
「笑うな。かわいくて余計無理」
そう言いながらも、ソファの上でひまりを自分の肩にもたれさせる。
その体勢のまま、しばらく二人で何も言わなかった。
外の雨音だけが静かに響く。
ぬくもりが近くて、安心するのに、どきどきは消えない。
夜も遅くなって、そろそろ寝ようかという話になったときだった。
客用の布団を用意してくれた蓮が、少しだけ黙りこんだ。
「……ほんとは」
「うん?」
「隣で寝たい」
ひまりの心臓がまた跳ねる。
蓮はすぐに続ける。
「でも我慢する」
「れん」
「同じベッド使ったら、たぶん朝まで理性ない」
真顔で言うから、ひまりは顔を真っ赤にしたままうつむく。
それでも、その我慢がうれしかった。
ちゃんと大事にしてくれているのが伝わるから。
布団に入ったあとも、電気を消した部屋の中で、なかなか眠れなかった。
しばらくして、小さな声が暗闇の中に落ちる。
「ひまり」
「……なに」
「寝たくない」
思わず笑ってしまう。
「子どもみたい」
「今日終わってほしくない」
その言い方がずるくて、ひまりの胸があたたかくなる。
少し迷ってから、ひまりは自分の布団からそっと手を伸ばした。
離れた位置にいたはずなのに、すぐに蓮の手が重なる。
暗闇の中で指を絡めるだけ。
それだけなのに、涙が出そうなくらい幸せだった。



