冬休みに入ったある日。
外は朝から冷たい雨で、ひまりは蓮と約束していた勉強会のために、少し早めに家を出た。
本当は夕方には帰る予定だった。
でも、天気予報よりずっとひどくなった雨と風のせいで、帰るころには電車が一部止まり始めていた。
「えっ……」
スマホを見つめたまま、ひまりは困ったように顔を上げる。
蓮の部屋のソファに座ったまま、どうしようと小さくつぶやいた。
すると、向かいにいた蓮が静かにスマホを置く。
「無理して帰るな」
「でも……」
「外、かなりひどい」
窓の向こうでは、雨が強くガラスを叩いている。
確かに、この中を一人で帰るのは不安だった。
「親には?」
「連絡したら、危ないから泊まらせてもらいなさいって……」
そこまで言ってから、ひまりははっとして口をつぐむ。
泊まる。
改めてその言葉を意識した瞬間、顔が一気に熱くなった。
蓮は数秒黙ってから、少しだけ目を伏せる。
「……そう」
その声が、いつもより低い。
「れん?」
「いや」
短く返しながらも、どこか落ち着かない空気があった。
ひまりの心臓までつられて速くなる。
部屋には暖房がきいているのに、妙に息苦しいくらい緊張した。
外は朝から冷たい雨で、ひまりは蓮と約束していた勉強会のために、少し早めに家を出た。
本当は夕方には帰る予定だった。
でも、天気予報よりずっとひどくなった雨と風のせいで、帰るころには電車が一部止まり始めていた。
「えっ……」
スマホを見つめたまま、ひまりは困ったように顔を上げる。
蓮の部屋のソファに座ったまま、どうしようと小さくつぶやいた。
すると、向かいにいた蓮が静かにスマホを置く。
「無理して帰るな」
「でも……」
「外、かなりひどい」
窓の向こうでは、雨が強くガラスを叩いている。
確かに、この中を一人で帰るのは不安だった。
「親には?」
「連絡したら、危ないから泊まらせてもらいなさいって……」
そこまで言ってから、ひまりははっとして口をつぐむ。
泊まる。
改めてその言葉を意識した瞬間、顔が一気に熱くなった。
蓮は数秒黙ってから、少しだけ目を伏せる。
「……そう」
その声が、いつもより低い。
「れん?」
「いや」
短く返しながらも、どこか落ち着かない空気があった。
ひまりの心臓までつられて速くなる。
部屋には暖房がきいているのに、妙に息苦しいくらい緊張した。



