新学期初日に、スウェーデンにある我が校の姉妹校から、留学生がやって来た。


彼は私のクラスに入ってきた…


「スウェーデンの姉妹校から留学生が来ました。
今日から半年間、仲良くやって下さい。

それでは入って来て自己紹介してください。」

担任の先生が開いているドアの方を見て促すと、
ゆっくりと入って来て、ペコリと頭を下げ、

「カイ・ヨハンソンです
宜しくお願いします。」

少し微笑みを讃え、澄んだ綺麗な声をして、流暢な日本語で挨拶した。


教室は一気にざわめいた。

身長はさほど高くはないが、長い手足が実際よりも長身に見える。

長めの前髪に緩くウェーブのかかった柔らかい艶やかな髪は赤く、白い肌は、ほんのりピンクがかっていた。

外人ならではのハッキリした整った目鼻立ち、何より深い赤色を放っている縦にも横にも大きな瞳が、ざわめきの一番の原因みたい。


私も綺麗な人だなと素直にそう思った。

そして先生に言われた席に着くとき、私の脇を通ながら、ニコリと笑顔を見せてくれた。