そんな私を、宥める様に顔を覗き込んでやっちゃんが

「あのね~、卒業しても大学同じで、学部が違っても同じキャンパス、
幾つか重なる講義もあるし、顔合わすでしょ?」

その言葉を俯いて、ウンウンと小さく頷きながら聞く。

やっちゃんの言う通り、大学はエスカレーターで
といっても難関を合格し同じで、学部は、将来検事を目指すやっちゃんが法学部、私は家の病院を継ぐ健の手助けをしたいと言う理由から、医学部の看護科で違うけど、
必修科目で幾つか同じものがある訳で、何時でも会える…。

分かってる。

でも、当たり前だけど、皆今までとは違くなる。

やっぱり今は淋しい…。