ムンクの叫びの作者はムンク

「作者と題名が合体してるじゃん!
あれ全部で題名だと思うって!」
 帰り道。彼女が憤慨して話すのを彼は
笑って聞いていた。
 その二人の会話を聞くことしかできない僕は
少し離れた場所でムンクと同じポーズをとった。





【真相】
 僕がムンクと同じポーズをとったのは
彼女と彼の間に入り込むことができない、
会話を聞くことしかできない絶望からですが、
僕は『叫んで』はいません。
 頭の横に手をやって『耳を塞いだ』のです。
 ムンクの『叫び』は絵の人物が叫んでいる訳でなく、
絵に描かれた景色から大自然の『叫び』を感じ、
それに恐怖して耳を塞いでいる、と解釈されています。