引き裂かれた恋人を捜す大聖女は生贄結婚をすることになりました! ~実は私がスパダリ大聖女といわれているのは、ご存知ないですよね?~

「では、レナール様のお命を狙っているのは、魔族だと……?」

「断言はできんがな。さすがに神々も、そんな力を人界に生まれさせる危険性には気がついていたようだ。本来は、かなり厳重に封じられていたようだったが、おそらく成長の過程で、少しだけ一部の封が崩れたんだろう。そこからごくわずかに洩れてくる魔力で、今回の犯人に気づかれたのだと思う」

「そんな……どうしたら……」

 戸惑いながらルイサが、頬に手をあてている。

「それほどのお力をお持ちならば、一刻も早くレナール様に安全なところへお移りいただくか、犯人を捕まえるしかありませんわ。ですが、今の状態ではどちらも難しいと申しますか……」

 ルイサの言葉に、ふむと考えこむ。

「確かにな」

 今のレナールの様子では、どちらも難しい。

 だが――と、アレッシェラは瞳に力をこめた。

「手がかりはある」

「え、こんな短時間にですか!?」

「それを確かめるためにも、もっとレナール様の側にいなければならないのだが……。今では、まだお知り合い程度だ。さらに男女が親しくなりたい場合には、通常どうするのだろうか」