元々、アレッシェラの魂は、別の世界で生まれたものだったそうだ。ヨーロッパや地中海という地名のある世界で、母子ともに死んでいたところに通りがかったこの世界の神が、まだ体が温かかった赤子を哀れに思い、魂を連れ帰って、朝空に輝く雲を固めて作った体に転生させたというのが前世らしいので、おそらく身内もいなかったのだろう。
「とはいえ――」
空で座ったまま手を上げ、長い金色の髪を、思わずぐしゃっと掻き回してしまう。
「これで、婚約者除外は、十三人目か……。どうして、こう問題のない相手が来ないんだ……!」
次から次へと縁談の申し込みは来るのに、碌なのがいない。
苦虫を噛み潰したような顔をしていると、アレッシェラの頭上から笑うような声が響いた。
「話は聞いたぞ、結婚なんぞやめておけ」
人ではありえない場所からの声だ。それに、アレッシェラは迷惑そうに空を振り仰いだ。
「とはいえ――」
空で座ったまま手を上げ、長い金色の髪を、思わずぐしゃっと掻き回してしまう。
「これで、婚約者除外は、十三人目か……。どうして、こう問題のない相手が来ないんだ……!」
次から次へと縁談の申し込みは来るのに、碌なのがいない。
苦虫を噛み潰したような顔をしていると、アレッシェラの頭上から笑うような声が響いた。
「話は聞いたぞ、結婚なんぞやめておけ」
人ではありえない場所からの声だ。それに、アレッシェラは迷惑そうに空を振り仰いだ。
