叫び声に目をやれば、博物館の奥のほうから白い煙が漂ってくる。
「え、煙!?」
「どこが燃えているの!?」
声とともに流れてきた煙に、来館者の多くが慌てたように白くなっていく廊下の奥を見つめている。
「火事!?」
突然の煙に、モーリスも慌てたように叫ぶ。
「火事ですって!?」
「火事だと?」
レナールとアレッシェラの声が重なった。
(――おかしい。それほど激しい火の気配は感じられないが……)
感覚を研ぎ澄ましても、燃え狂う火の気配は感じられない。単なるボヤか。それにしては、先ほどまであった視線が、いつの間にか消えているが――。そうアレッシェラが思う間にも、モーリスが急いで走り出す。
「俺は、煙の出所を捜して、火を消してくる! レナール、お前は、来館者のほうを頼む!」
「わかりました!」
レナールが素早く頷いた。その間に、モーリスが口と鼻を腕で押さえながら走っていく。兄の姿が煙の元へと向かう一方で、レナールは、一階にいた人たちに声を張り上げた。
「今すぐ、庭に出てください。煙が出ているので、念のために!」
「え、煙!?」
「どこが燃えているの!?」
声とともに流れてきた煙に、来館者の多くが慌てたように白くなっていく廊下の奥を見つめている。
「火事!?」
突然の煙に、モーリスも慌てたように叫ぶ。
「火事ですって!?」
「火事だと?」
レナールとアレッシェラの声が重なった。
(――おかしい。それほど激しい火の気配は感じられないが……)
感覚を研ぎ澄ましても、燃え狂う火の気配は感じられない。単なるボヤか。それにしては、先ほどまであった視線が、いつの間にか消えているが――。そうアレッシェラが思う間にも、モーリスが急いで走り出す。
「俺は、煙の出所を捜して、火を消してくる! レナール、お前は、来館者のほうを頼む!」
「わかりました!」
レナールが素早く頷いた。その間に、モーリスが口と鼻を腕で押さえながら走っていく。兄の姿が煙の元へと向かう一方で、レナールは、一階にいた人たちに声を張り上げた。
「今すぐ、庭に出てください。煙が出ているので、念のために!」
