引き裂かれた恋人を捜す大聖女は生贄結婚をすることになりました! ~実はスパダリ大聖女といわれているのは、ご存知ないですよね?~

 呟くと同時に、円が大きな光を放つ。その中から、一枚がひらりとテーブルに落ちた。

 黄昏に悲しむ精霊の絵だ。

 次いで、二枚目と三枚目が落ちてくる。旅人が車輪を持った人に出会う予期せぬ出会いのカードと、春の日の下で花々が咲き乱れているカードだ。

 それが三角形に並んだ。

「ああ――過去には、悲しみが出ているな。だが予想外の出会いが転機となり、春の日が訪れると出ている。家族全員が互いに幸せを望む心が花々を咲かせるので、その気持ちを忘れないようにすれば、家族には明るい未来が待っているようだ」

 その言葉に、レナールの顔が、明らかにホッとした。

「……そうですか、よかった――」

 余程気になっていたのだろう。アレッシェラの言葉を聞き終わると、明らかに肩から力が抜け、大きく息をついている。

「ほかに訊きたいことはないか。私の占いは当たると評判だぞ?」