「それならば、やはり、もう少しレナール様とご一緒に過ごされてみるしかないと思いますわ」
側でルイサがためらったように頬に手をあてながら、少し顔を傾けている。
「ただ、今の御状態ではそれが難しいかと……」
「確かに――」
ふむと、アレッシェラも顎に手をあてて頷く。
聞いていたとおり、縁談については、とても頑固な考えのようだ。
「今の様子だと、おそらく断るだろうな」
赤紫色の眼差しを少し斜めに動かしながら考えた。
「だとしたら――」
ふと天井近くで視線を止めて、にやりと笑う。
「その性格を逆手に取るか」
「どうやってですか?」
不思議そうなルイサを前に、アレッシェラは前を向くと不敵に笑ってみせた。
