魔物に襲われた次の日。ドキドキとして机を囲んだ一同に、アレッシェラは、自分の正体とレナールにされた予言が消えたことを告げた。
「アレシナ様が、大聖女アレッシェラ様!?」
ガレオ以外は、みんな凄まじく驚いている。びっくりしたようにエディットが口を開いた。
「では、レナールの予言は、本当は魔物が闇魔法によって、その命を食べるためのものだったのですか?」
「うむ。だが、昨夜私が神の力を借りて退治をしたから、もう大丈夫だ」
アレッシェラの正体に驚きながらも、母のエディットはそこが一番気になったらしい。
「それならば、よかったです。ですが、アレシナ嬢の正体が、大聖女アレッシェラ様……」
兄のモーリスは、突然の事態に驚きすぎた様子で、最後はどこか呆然と呟いている。しかし、ハッと気がついたように、口を開いた。
「では、レナールとの婚約は……」
魔物を誘き出すための演技だったのかと、心配になったのだろう。
その言葉に、アレッシェラは横にいるレナールの顔を見つめながら、にっこりと笑った。
「それについては、予言の心配のなくなったレナール様が、正式に私の求婚を受けてくださった。そして未来永劫一緒にいると誓った」
話している先で、レナールの顔は真っ赤になっている。きっとここで言われるとは思ってもいなかったのだろう。
