「ああ、実は私には、定められた運命の相手がいるそうなんだ。幼い頃からよく夢に見る相手がいるので、神に以前尋ねたらそう教えてくれた。ただ、その相手が私と同時期に誕生するのには、なにか問題があったそうで、転生するのを待つようにと言われていたのだが……。その相手がどうやら二十年前に生を受けていたらしく、そろそろ巡り会える時期なはずだと、先日女神フロールから神託があった」
「二十年前って……! アレッシェラ様は、今百八十歳ですよね。それだけ待ち続けられたのに、さらに二十年もそれを伝え忘れておられたんですか!?」
「女神フロールは、細かいことには、こだわらない性格だからなあ」
思わず苦笑をする。とはいえ――。
「フロールによると、生まれる前に、いつも私の近くにいる神に伝言を頼んだはずだということなのだが……」
ちらりと側に浮かぶ神を見上げた。
