スキルアップ!

 私は、人と関わることと目立つことが苦手な中学1年生の透麗優愛。
 この世界には能力っていうものがあって、私の能力は「素顔隠し」。
 本当は、アイドルとかにあるといいと思う能力だけど、私も助かっているんだ!なんでかって言うと、目立たないように、地味子を装うことが出来るから!この能力がなくても出来ると思うんだけど、すぐに、イメージ通りの変装が出来るから便利なの!さらに、声まで、変えられるから、少しだけ変えてるの。少しだけ低くしたんだ。
 私の本当の格好は、薄い赤色の髪に薄い紫色の目なんだけど、変装後の格好は、黒い髪に暗い緑色の目、大きい黒いふちの眼鏡をかけているよ!
 今日は、中学校初日。昨日入学式があったばかりで、まだ、クラスメイトの名前も知らない。
 だから、1時間目は自己紹介をするらしいんだ…。絶対目立つよね…。嫌だなぁ…。
「みなさん初めまして。担任になります、波高 瑠綺です。担当の教科は国語です。よろしくお願いします。」
 先生は、教室に入ってきて自己紹介をする。先生はふんわりと、柔らかな笑みを浮かべていて、見るからに優しそう。
 担任の先生、優しそうな人で良かった…!でも、担任の先生って、担当の教科とホームルームしかしないから、あんまり関係ないかな…。ちなみに、自己紹介とか、そういうのは、担任の先生だけど。
「それでは、ホームルームを始めます。」
 早くも、ホームルームが始まっちゃった!めちゃくちゃ緊張する…!

 色々考えているうちにホームルームが終わってしまって、もう少しで1時間目が始まる。
 次、自己紹介だ…!どうしても目立っちゃうよね…。
「それでは1時間目を始めます。」
「起立 礼」
「1時間目は、自己紹介をしてもらいます。言うことは、名前と得意なこと、言いたかったら、能力も言ってください。それでは、出席番号1番の人からお願いします。」
 わっ、始まった…!このクラスは全員で40人で、私の出席番号は、19番だから、真ん中らへん。だけど…、自己紹介が短いから、こう考えている間も、どんどん私の番になっていく。
「はい、19番の人〜、自己紹介をしてください。」
 来ちゃった…。
「は、はい…。え、えっと、私の名前は透麗優愛です。と、得意なことは…得意ってほどではないですが、外国語を話すことです…。よ、よろしくお願いします。」
 い、言えた…けど…、めちゃくちゃ視線が集まって嫌だった…。
 っていうか、地味子に変装してるってこともあると思うけど、「うわ、すっごい地味!しかも、声低っwww」っていう声が、めちゃくちゃ聞こえてくる…。逆に目立っちゃってるかな…?でも、この格好で入学した以上、このままで生活しなきゃ…!
「次、20番の人〜。」
「…名前は、霆震雷牙。…得意なことはない。…能力は、見てわかるだろ。」
 そう言ったのは、雷を体にまとっている男の子。
 す、凄い美形の人がいる…!!って、私の隣の席の子だった…!能力…、見た限り、「雷まとい」…かな…?
 凄い美形、だけど、目つきが鋭くて、ちょっと怖い…。見た目で判断しちゃだめだけど、やっぱり怖いって思っちゃう…。
 「えっ、めちゃくちゃかっこいいんだけど!!」って声も、たくさん聞こえてくる。
 まぁ、関わることはないよね…!だから、あんまり深く考えなくていいよね…!
 私は、自分に言い聞かせた。

 自己紹介が終わって、今は1時間目と2時間目の間の休憩時間。はぁ〜めちゃくちゃ緊張した〜!
 私は自己紹介が終わったことの安心感で、安堵の息をはいた。
 それにしても、美形のひとが、たくさんいた。確か、内宮  くんと、澄深水霧くんと、  くんと、  くんと、  くんと、  くん!しかも、全員私の周りにいた…。気付くたびに、私は関わることはないってずっと思ってたんだよね…。女子から反感かって、目立ちそうだし…。
 そして、クラスの女の子たちが、「このクラス、イケメン男子率多いんだって!」って、話してたのが聞こえたから、この8人かなって思う。
 1人で頷いていると、なぜか、クラスの女の子たちが、私を見てる!?えっ、私、なんかやっちゃった!?
 そう考えたけど、心当たりはない。
 耳を澄ませてみると、「ねぇ、なんでさ、あの地味子の周りにイケメン男子が全員いんの?」っていう声が聞こえてきた。
 あっ、そういうこと!?私の周りに、イケメン男子たちが全員いるからってことなのですね!?こ、これ、私、悪者になっちゃってる!?しかも、さらに悪目立ちしてるってことだよね!?だ、誰かどうにかしてくださいっ…!