桜吹雪が終わったらキミとまた出会いたい

朝食を食べ終えると、看護師さんが薬を持ってきた。

「月奈ちゃん、お薬の時間だよ」

「はーい」

慣れた手つきで薬を受け取って、水で流し込む。

苦い。

何年飲んでるんだろう。

もう数える気にもならない。

その後は検査。

採血をして、心電図をして、先生に身体の調子を聞かれる。

「今日はどう?」

「いつも通りです」

「胸の痛みは?」

「ないです」

「息苦しさは?」

「大丈夫です」

いつもの会話。

先生も看護師さんも優しい。

それは分かっている。

分かっているけど――。

「……暇だなぁ」

検査が終わって病室に戻ると、思わず声が漏れた。

スマホを見る。

動画を見る。

漫画を読む。

ゲームをする。

どれも最初は楽しい。

でも、すぐに飽きる。

だって。

「誰かと一緒にやるわけじゃないもんな……」