彩羽が背中にそっと手を回して抱き返すと、律は心底救われたように深く長い息を吐き出し、セーフランプの赤い光の中で彩羽の頬を両手で包み込んだ。
そして、ゆっくりと重なる二人の唇。
付き合って初めてキスは少し苦くて、でも甘いキスだった。
その後、律の行動は迅速かつ圧倒的だった。
律は噂や嫌がらせに関わった生徒たちを突き止め、静かだが二度と口を出させないほどの毅然とした態度で直接話をして、彩羽をあらゆる悪意から完璧に守り抜いた。
校内の騒がしい雑音を乗り越えた二人の絆は、もう誰にも引き裂くことのできない、揺るぎない確かな色彩となって深く深く結ばれたのだった。


