monochrome 〜君の切り取る世界に、恋をした〜


けれど、そんな浅はかな逃げ道は、自分という人間をどこまでも空虚にし、彩羽との間に二度と埋まらないほど分厚い壁を作っただけだった。


​(俺、何やってんだろ……。)


​胸の奥が、焼けるように痛かった。

​自分の気持ちに嘘つくのはもうやめよう。

誰かを傷つけ、自分を偽り、余裕のある振りをし続ける惨めな恋愛ごっこは、これで終わりにする。

冬の雨が叩きつける校舎の裏で、律の心の中で固まっていた醜いプライドが、静かに砕け散っていった。