「もっと写真の勉強をして……もっと素敵な写真を撮れるようになって、律さんの隣に胸を張って立てるようになりたいんです。」
静寂が二人を包んだ後、律の顔がパッと歓喜に弾けた。
「……本当に!? マジで言ってる…!?」
「は、はい…っ!」
「彩羽ちゃん……っ!」
律は彩羽を抱き上げんばかりの勢いで強く抱きしめた。
律の腕の中で、トントンと早くなる彼の脈拍が伝わってくる。
「嬉しい…最高だよ。絶対合格させるからね! 受験勉強もデッサンも、俺が全部叩き込んであげる!」
「ふふ、よろしくお願いします、律先輩!」
抱きしめられながら、彩羽は律の目を盗んで、夕陽に照らされた彼の幸せそうな横顔と二人の影を、律からもらった大切なレンズでそっと切り取った。


