かつてはクールで''空虚''とまで言われていた先輩が、二人きりになると歯止めが効かないほど甘々にデレデレになってしまうギャップに、彩羽は翻弄されっぱなしだった。
「ほら、口開けて。あーん。」
剥いてくれたミカンを差し出され、恥ずかしさに耐えかねながらも口に含むと、律は
「可愛すぎる……!」
と頭を抱え、そのまま彩羽の頬を包み込んで深く甘いキスを落とした。
「も、もう……意地悪です……っ。」
「意地悪じゃないよ、愛してるの。冬休み終わったらまた会える時間減るんだから、今のうちにたくさん甘えさせて。」
冬休みの甘い思い出と、溢れるほどの愛情を胸に刻み、ふたりの絆は春の足音とともにさらに深く強くなっていくのだった。


