1月上旬。
いよいよ受験追い込み期に入った律を配慮して、この日は律の部屋でおとなしく勉強と読書をする''おうちデート''をすることになった。
……はずだったのだが。
「…律さん、あの、距離が近すぎます……っ。」
コタツに入って参考書を開いている律の隣で、彩羽は完全に背後から律にすっぽりと抱きかかえられていた。
律は彩羽の肩に顎を乗せ、手元を覗き込みながら、隙あらば彩羽の頬や耳元に唇を寄せてくる。
「だって、彩羽ちゃんが隣にいるのに触れないなんて拷問だし。膝の上に乗る?」
「乗りません……! これじゃ律さんの勉強が進まないじゃないですか。」
「大丈夫、彩羽ちゃんの匂い嗅ぐと頭が冴えるから。…あー、ほんと可愛い。好きすぎてどうにかなりそう。」
低く甘い声で囁かれるたび、彩羽の心臓は跳ね上がる。


