年が明けて1月3日。
ふたりは初詣のため、雪がうっすらと積もる地元の神社へと出かけた。
境内を埋め尽くす参拝客の人混みの中、律は彩羽の手を自分のコートのポケットの中に引き入れ、中で恋人繋ぎにしてしっかりと握りしめた。
参拝を終えた後、ふたりはおみくじを引いた。
彩羽が「大吉」を引き当てて喜んでいると、律は自分の「吉」のおみくじを見つめた後、彩羽の手をポケットの中でぎゅっと握り直した。
「俺のおみくじには『願い事:叶う』って書いてあった。彩羽ちゃんとずっと一緒にいられますようにって願ったから、これで完璧だな。」
「律さん…。」
「彩羽ちゃん、来年も、その先も、ずっと俺の隣にいてね。どんなに離れても、俺が引き寄せ続けるから。」
境内を舞う白い粉雪の中、まっすぐに見つめてくる律の瞳。
その熱い眼差しに、彩羽は恥ずかしさを越えて、心からの笑顔で
「はい!」
と頷いた。


