大勢の社員が見守る中、彼はどこからどう見ても
''好印象で素直な新人''
の表情を崩さず、結衣の前で足を止める。
「藤崎先輩。これからよろしくお願いします。・・・また先輩に指導していただけるなんて、本当に嬉しいです。」
「・・・・・うん、よろしくね。瀬戸くん。」
結衣は引きつりそうになる口角を必死で抑え、頼れる先輩の笑みを貼り付けて手を差し出した。
まさか同じ会社に入社してくるとは思いもしなかった。
けれど、結衣にとって彼はあくまで『昔の可愛い後輩』だ。
職場に個人的な感情を持ち込むつもりはないし、過去のトラウマから心を閉ざしている自分にとって、誰かと深く関わること自体を避けたかった。
ただの仕事仲間として、割り切って接すればいい
────そう自分に言い聞かせ、差し出した手を彼が握り返す。
''好印象で素直な新人''
の表情を崩さず、結衣の前で足を止める。
「藤崎先輩。これからよろしくお願いします。・・・また先輩に指導していただけるなんて、本当に嬉しいです。」
「・・・・・うん、よろしくね。瀬戸くん。」
結衣は引きつりそうになる口角を必死で抑え、頼れる先輩の笑みを貼り付けて手を差し出した。
まさか同じ会社に入社してくるとは思いもしなかった。
けれど、結衣にとって彼はあくまで『昔の可愛い後輩』だ。
職場に個人的な感情を持ち込むつもりはないし、過去のトラウマから心を閉ざしている自分にとって、誰かと深く関わること自体を避けたかった。
ただの仕事仲間として、割り切って接すればいい
────そう自分に言い聞かせ、差し出した手を彼が握り返す。

