過去の傷も全部、君の熱で上書きして。



翌週の土曜日。

トラブルを無事に乗り越え、プレゼンを大成功させた結衣は、助けてくれたお礼にと廉を休日のランチに連れ出していた。​


約束の駅前広場。

遠くから歩いてくる廉の姿を見つけた瞬間、結衣は思わず息をのんだ。​

会社でのスーツ姿とは一変し、清潔感のあるオーバーサイズのニットに黒のパンツというラフな私服姿。

すらりと長い脚と抜群のスタイルが際立っており、休日で賑わう街中でも一際目を引いていた。


​「結衣先輩、お待たせしました。私服の先輩もめちゃくちゃ可愛いです。」

「なっ・・・・・もう、外なんだから変なこと言わないでよ。」


​開口一番にストレートな褒め言葉を投げかけられ、結衣の頬がカッと熱くなる。