そして、午後の資料室。
狭い空間で彼女を棚と自分の身体の間に閉じ込めた時、目の前にあった結衣さんの瞳、少し開いた桃色の唇、ふわりと漂う甘いシャンプーの香り。
触れたくて、キスしたくて、そのまま押し倒して『俺のものだ』と知らしめたくて、理性が吹き飛びそうになった。
『過去の男のせいで臆病になってるなら、俺が全部上書きしてあげます。』
カッコつけて言ってみたものの、結衣さんの手首を掴む自分の手が震えないように必死だった。
もし本気で
「嫌だ」
「来ないで」
と拒絶されたら、俺は二度と立ち直れなかったと思う。

