強がりな先輩と、重すぎる愛をくれる年下くん。


​地下鉄の改札を通り、ホームへと続く階段を下りた瞬間、俺は壁に背中を預けて深く息を吐き出した。


​「・・・はぁぁぁ・・・・っ」​


心臓が、肋骨を内側から叩き割るんじゃないかというくらい激しく脈打っている。

ポケットの中で拳を握りしめると、手のひらが尋常じゃないほど湿っていた。

手汗がすごい。

全身の毛穴から冷や汗が噴き出したような感覚に、思わずその場にしゃがみ込みそうになる。


​「あぶねぇ・・・。マジでギリギリだった・・・・・。」​


手で顔を覆い、天を仰ぐ。

結衣さんの前では完璧なポーカーフェイスを崩さずにいられただろうか。

声は震えていなかっただろうか。

''余裕のある格好良い年下''を演じ切れていたか、激しい不安と恥ずかしさが一気に押し寄せてくる。​