「・・・・瀬戸くん、手が・・・近くない?」
「え? そうですか?」
廉は不思議そうに首をかしげる。
その表情は完璧な無知を装っているが、視線は結衣の指先から、引きつった彼女の唇へと滑らせていた。
「俺、パソコンの操作に慣れてなくて。先輩の操作、近くで見ないと覚えられなくて・・・ダメですか?」
「ダ、ダメじゃないけど・・・もうちょっと離れても見えるでしょ。」
「嫌です。先輩の隣がいいです。」
「え・・・・・・?」
結衣が驚いて横を向くと、廉はイタズラが成功した子供のようにくすりと微笑んだ。
周囲にはカチャカチャとキーボードを叩く音や電話の応対声が響いている。
そんなオープンなオフィスの真っ只中で、彼だけが結衣に対して平然とパーソナルスペースを踏み越えてくる。
(なんなの・・・昔からこんなに距離感近かったっけ・・・?)
胸の奥が不規則に跳ねるのを隠すように、結衣は必死で画面へ視線を戻した。
だが、耳たぶが熱を帯びていくのを自分でも抑えることができなかった。
「え? そうですか?」
廉は不思議そうに首をかしげる。
その表情は完璧な無知を装っているが、視線は結衣の指先から、引きつった彼女の唇へと滑らせていた。
「俺、パソコンの操作に慣れてなくて。先輩の操作、近くで見ないと覚えられなくて・・・ダメですか?」
「ダ、ダメじゃないけど・・・もうちょっと離れても見えるでしょ。」
「嫌です。先輩の隣がいいです。」
「え・・・・・・?」
結衣が驚いて横を向くと、廉はイタズラが成功した子供のようにくすりと微笑んだ。
周囲にはカチャカチャとキーボードを叩く音や電話の応対声が響いている。
そんなオープンなオフィスの真っ只中で、彼だけが結衣に対して平然とパーソナルスペースを踏み越えてくる。
(なんなの・・・昔からこんなに距離感近かったっけ・・・?)
胸の奥が不規則に跳ねるのを隠すように、結衣は必死で画面へ視線を戻した。
だが、耳たぶが熱を帯びていくのを自分でも抑えることができなかった。

