また、君のとなりで笑いたい

「おはよ、芙雪くん」
 
「おはよう、莉桜」
 
 朝から莉桜に会えるなんて、少し嬉しい。
 
 席に着くと、一人の男子が歩いてきた。
 
「よっ、なんだっけ?ふゆき?みたいな?」
 
 初対面から名前を間違える変な奴がやってきた……
 
 低身長と、少し茶色っぽい髪から、犬のようなイメージを受ける。
 
「芙雪な。お前は?」
 
 自己紹介は、今日なので、多分名簿を見たんだろう。
 
 なんでふゆきなんだろうか……
 
「おれ?犬神圭吾(いぬがみけいご)
 
 ほんとに犬だったんだが……
 
 反応に困る。
 
「よろしくな、芙雪」
 
「おう」
 
「何?芙雪っていうの?」
 
 莉桜と話していた女子が話しかけてくる。
 
 ギャルなん?
 
 まって……ギャルなん?

「うん」
 
「うち、塩峰天音(しおみねあまね)。よろしく、ふゆっち」
 
「よろしく」
 
 ふゆっちってなんだ……?
 
 謎のあだ名をつけられても困るんだが……
 
「あっ、圭ちゃん。はよ」
 
「はよっ、天音」
 
 犬神に挨拶する塩峰。
 
 いつのまにか、謎のあだ名をつけられていて、俺だけじゃないんだと安心する。
 
「っていうかちゃん付けすんなし」
 
「ごめんごめん」
 
 絶対に反省してない謝り方をする塩峰と拗ねる犬神。
 
 圭ちゃんは確かにセンスあるなと思っていると、先生が入ってくる。
 
 そんなこんなで友達? が増えた俺であった。