当て馬って、つらいんだね。


その名も、前田蓮!


私が引っ越してからずうっと忘れられなかった相手。引っ越し先で、蓮に彼女ができていないか不安だった。でも、今でも繋がっている中学校の友だちによると、彼女はいないみたい。


私はこれだけで安心しちゃう。でも日に日にまた蓮に会いたいって言う気持ちが大きくなっていった。


だから、お父さんにまたこっちに戻ってくる事になったっていう話を聞いた時、舞い上がっちゃった。喜びすぎて、家族にテンションおかしくなったか心配されたぐらい。


「有愛、準備してる〜?」

「うん!してるよ〜!」


てへ、ちょっと嘘ついちゃった。


今呼んでたのは私のお母さん。私の家族はお父さん、お母さん、私の三人。私、一人っ子なんだよね。


まあでもお母さんの言う通り、そろそろ準備しないと。


そう思った私は準備を始める。


私の長い髪には、ポニーテールが一番。そう分かっている私は、髪をポニーテールに結んでシュシュを付けたあと、前髪をセットした。