促されるまま未來へ背を向け、数歩歩いたところで小声で言った。
「陸斗さん」
「何?」
「やり過ぎじゃないですか?」
「何が?」
「最後のやつです」
「恋人なんでしょう?」
「フリです!」
「さっき神宮寺さんも、かなり乗ってましたけど」
「それは……!」
あの状況なら、合わせるしかなかった。
すると陸斗さんが、ほんの少しだけ笑う。
「上手でしたよ」
「褒めないでください」
私たちは、そのまま売り場の奥へ歩いていった。
だから知らなかった。
後ろに残った未來が、私たちの背中を睨みつけていたことを。
そして、そのさらに後ろに別の二人がいたことも。
「陸斗さん」
「何?」
「やり過ぎじゃないですか?」
「何が?」
「最後のやつです」
「恋人なんでしょう?」
「フリです!」
「さっき神宮寺さんも、かなり乗ってましたけど」
「それは……!」
あの状況なら、合わせるしかなかった。
すると陸斗さんが、ほんの少しだけ笑う。
「上手でしたよ」
「褒めないでください」
私たちは、そのまま売り場の奥へ歩いていった。
だから知らなかった。
後ろに残った未來が、私たちの背中を睨みつけていたことを。
そして、そのさらに後ろに別の二人がいたことも。


