墨入り男子は溺愛ヤクザ


ジリリリリッ

目覚まし時計が鳴り響く。



煩いなぁ、寝かせてよ。



目覚まし時計を止める




すると今度はスマホのアラームが鳴り響く。


「ああっもう!寝かせてよ!」


ぶち切れた私は目覚ましに負けないくらいの大声を張り上げた。




時計を見ると短針は8時を指していた




ヤバいっ




急いで準備して、玄関に向かう


「行って来ます!」


誰もいない家に声をかけ玄関を後にした。



なんで朝から、私は急いでんだ!


自分にツッコミを入れながら、学校に向けダッシュした。




ガラッ



「やっほー。間に合ったのね、琥珀(こはく)



まぁ、わたしは間に合わないに賭けたんだけどと
笑うみや。



私の自慢の親友。



可愛くて、美人なんだよねぇ



「みやこそ、今日は間に合ってんじゃん!」


「わたしは普段から間に合ってるわ」


ツッコミも上手い。



なのに……


「なんで彼氏作んないの?みやモテるのに」



これは嫉妬、、かもだけど!



身長が高くて勉強も出来るのに



「面倒くさいじゃない。あと、琥珀(こはく)と遊んでたいしね」


...んむぅ


「じゃあ仕方ないね!私のこと大好きだもんね」



にこにこするとみやはどこかを睨んだ。



どうしたんだろ?



ガラッ



「HRだぞ、座れ。ガキ共ー」


先生が教室に入って来た。



教壇に立って、教室を見回す先生



「遅刻いねぇな、よし、席替えすんぞー」


だるそうだなぁ、先生



生徒の中で人気だと聞いたことがある


「俺がお前らの為に作ったぞ、感謝しろー」


だるそうな顔で箱を出した


おもろいかも笑



間違いなくシャーペンで”くじ引きBox”と
書かれている。



みやと隣が良いなぁ



そう思い、くじを引く。



『窓際二列目1番後ろ』



みやのくじを見ると随分離れてる。


悔しいっ


氷瀬(ひょうせ)、くじ引けー」



最後に男子が引き終わり机を動かす



チラリと横を見ると、



一人が好きそうな男子が座っていた



名前は確か、


氷瀬(ひょうせ)くん?よろしくね」


「……」


反応するどころか無視される



…………前途多難かもしれない



そんな感じで今日一日中、話し掛けたが反応ナシ



気付けば7時間目になっていた。


気になる……っ


横をチラリと見る



氷瀬(ひょうせ)くんは顔をうつ伏せにし寝ていた


寝てる!今日、ほとんど寝てなかった?



授業中、何度か氷瀬(ひょうせ)くんを見たけど全部寝てる!



結局、授業がおわるまで氷瀬くんが起きることはなかった。



「みや、聞いて~」

「聞くわよ、どうしたの」


一緒に帰る帰宅路で



私はみやに氷瀬くんのことを話した


「あぁ、有名な話じゃない。

氷瀬が陰キャっていうのは。

彼、ほんとに謎よね」



みやも知っていたらしい



もしや、私がクラスメイトに興味ないだけ?



……多分違うよね、多分



喋っている間に駅に着く



「んじゃあ、また明日!」



‥帰るかぁ。



私はくるりと回ってみやに敬礼する



みやは敬礼しなかったけどはにかんだ


みや、可愛いっ


「ええ、また明日ね」



名残惜しいけど、しょうがない。