田中みよ、23歳。彼氏いない歴=年齢。
告白すらされたことがない私。
なぜか今、婚姻届を差し出されています。
ことの始まりは──10分前にさかのぼる。
◇
21時50分。
店内にはコンビニのオリジナルソングが流れている。
店長はバックヤードへ下がり、私はレジ近くの商品を前出ししながら今日のご褒美スイーツを物色していた。
昨日は苺大福を食べ損ったから今日こそは、と割引シールの貼られたものをレジへ通し、カウンター下に置く。
あと30分ちょっとで終業時間だ。
22時にやってくるであろう顔ぶれを待ち、いそいそとレジカウンターに入れば、ピロリン、と自動ドアの開く音がした。
こんな時間に珍しいなぁ…。
そんなことを思いながら入り口を見ると。
皺ひとつないスーツを着た、彼だった。
いつもより早い。
何かあったのかな…?
「いらっしゃいませ〜」
決まり文句の挨拶を一言。
いつもの彼は。
そのまま栄養ドリンクコーナーへ向かう。
──はずだった。
告白すらされたことがない私。
なぜか今、婚姻届を差し出されています。
ことの始まりは──10分前にさかのぼる。
◇
21時50分。
店内にはコンビニのオリジナルソングが流れている。
店長はバックヤードへ下がり、私はレジ近くの商品を前出ししながら今日のご褒美スイーツを物色していた。
昨日は苺大福を食べ損ったから今日こそは、と割引シールの貼られたものをレジへ通し、カウンター下に置く。
あと30分ちょっとで終業時間だ。
22時にやってくるであろう顔ぶれを待ち、いそいそとレジカウンターに入れば、ピロリン、と自動ドアの開く音がした。
こんな時間に珍しいなぁ…。
そんなことを思いながら入り口を見ると。
皺ひとつないスーツを着た、彼だった。
いつもより早い。
何かあったのかな…?
「いらっしゃいませ〜」
決まり文句の挨拶を一言。
いつもの彼は。
そのまま栄養ドリンクコーナーへ向かう。
──はずだった。
