弁護士さん、恋愛の仕方がわかりません

「お疲れ様でした〜!」

トレーナーに着替え、いつものトートバッグ片手にコンビニを出る。
ベンチにはぴっしり背を伸ばして座る高嶺さん。

しかし…表情は、やや険しい。

「お待たせしました…」
「…お疲れ様でした」

そっと隣に腰掛ける。
高嶺さんはビニール袋から苺大福を取り出し、ひとつを私のほうへ置いてくれた。

そのかわり、穴が開きそうなくらいの熱視線が…。

「あ、お茶どうぞ…苺大福代のかわりです」
「……ありがとうございます」
「えっと〜…松田くんのこと、気になります?」
「いえ?時系列に鑑みれば、僕のほうが遥か以前から田中さんとお知り合いだったのは明白です。それに、僕には『友人』としての正当な立場と権利がありますので…」
「うん…あの、松田くんはただの後輩だし、今日知り合ったばかりだからほんと落ち着いて?」

……すごい気になってるじゃない、高嶺秀一よ。

ふんすふんす、と鼻息の荒い高嶺さんを落ち着かせるべく、お茶のペットボトルの蓋を開け、高嶺さんへ手渡せば素直に受け取り、それをごくごくと飲み始めた。