真緒は目立って来た腹を見られたくなくて、母親と弟の緒登が住むマンションに、出産までお世話になる事にした。
出産経験のある、真緒の母親がいるなら安心だと、葵は一時的な別居を許可した。
男の自分では何も、役に立たないからと。
電話は毎日していた。
真緒は無事、元気な男の子を産んだ。
名前は光と名付けられた。
泉宮光。
真緒は子育てに奮闘した。
歳の離れてる弟、緒登に忙しい母親に代わり、世話を良く焼いたので、ミルクを与えるのも、おむつを替えた経験もあった。
葵との間に産まれた、我が子は特に可愛いくて、子育ては苦でなかった。
出産のダメージが回復した頃、葵は真緒を労るように抱いた。
真緒はホッとした。
まだ女として、妻として、愛してくれてるんだと安心出来た。
父親と母親になってからも、真緒ちゃん、葵くん、と呼び合い、夫婦仲は良好であった。
息子の光を葵は可愛がった。



