指輪は家事の邪魔になったり、失くしたら困るからいらない。
結婚式は幸せアピールみたいで、苦手だからやらない。
真緒は結婚に憧れがなかった。
基本的に男という生き物が嫌い。
大学の卒業旅行と新婚旅行を兼ねて、ファーストクラスでパリ旅行に出掛けた。
真緒が好きな映画の聖地巡礼、美術館に行ったり、オペラ鑑賞と芸術を楽しむ旅だった。
パリで真緒は初めて、葵の両親と会った。
複数の会社を経営する父親と、ヴァイオリニストの母親。
それから、「初めまして、泉宮明です。」と弟を紹介された。
一人っ子だと勝手に思っていたので、真緒は驚いた。
明はスイスの大学に通う、学生であった。
葵と明は兄弟だけあって、良く似ていた。
食事を楽しんで、次会う時は日本で会いましょうと、約束して別れたのだった。



