キスをしながら、葵は真緒を優しくベッドに押し倒した。
「…はぁ、ん。」
キスの合間に熱い吐息が漏れ、舌を絡めるのに真緒は夢中になる。
葵の手は、真緒の着るパジャマのボタンに掛かり、慣れた手付きで外していく。
お風呂上がりなので、ブラジャーは身に着けておらず、中にはキャミソールを着ていた。
キャミソールの裾から手が入って来て、真緒は腹を撫でられ体をピクリと反応させた。
唇を離すと糸を引き切れた。
唇は艶やかに濡れていた。
葵は自分の舌を舐めた。
赤い舌が煽情的で、その仕草は壮絶な色気を孕んでいて、目に毒だと真緒は思った。
キャミソールを捲られて、胸元が露出する。
真緒は顔を赤くしながら、葵を見上げた。
葵は乳房を下から持ち上げるように、大きな手で触れて、触って欲しそうに、勃ち上がりる乳首を摘んだ。
「あっ。」
指先で擦ると色が深くなり、美味しそうで葵は口に含んだ。
舌で転がして吸って、甘く歯を立てた。
キスの雨を降らせながら、葵は真緒が着ていたものを全て脱がせた。
脚の間に顔を埋めて、溢れて止まらない愛液を舐め取る葵の髪を真緒は掴んだ。
お風呂に入ったとはいえ、夫で好きな人にそんなところを舐められるのは、激しい抵抗感があった。
「…んっ、ぅ、あァッ!」
膣内に舌を入れられて、秘豆を指先で摘まれて、真緒は甲高い声を上げて、絶頂に達した。
呼吸を整えてると、熱くて硬いものが当てられた。
「俺の子を孕むまで、毎日頑張ろうね。」
綺麗な笑顔に戦慄した。
「凄い絡み付いて、離さないね。」
「怖いっ、もう無理!やめる!」
「こらこら、逃げない。」
葵から逃げようとするが、真緒はシーツに縫い付けられた。
避妊具を隔てず直接感じる熱、未知なる感覚に怖いと慄いていた。
真緒は大学で、フランス文学について学んだ。
フランスで働いてみたい、通訳の仕事に興味があったが、葵の希望で家庭に入った。
専業主婦になり、葵の帰りを家で待っていた。
葵は生家である、泉宮家が経営するホテルの代表取締役社長に就任した。
大学では経営学を学んだ。
大学在学中から、ホテルで働いていた。
父親の教育方針で幼少の頃から、イギリスの全寮制寄宿学校で生活していたので、上品なクイーンズイングリッシュを話す。
葵は爵位持ちの元特権階級の出身で、時代が時代なら、殿様の身分であった。
真緒の生家、入夏家は代々土地を持つ地主。
祖父は政治家で、祖母は元教師。
母親は外資系企業で働く、キャリアウーマンだった。
箱入り娘である。
葵が初恋の相手で、初体験の相手だ。



