【プロポーズ】
「俺と結婚して下さい。」
隣にいる雅ちゃんが、ワォと声を上げた。
「少しは人目を気にしてよ!」
ここは大学の門の前である。
「……真緒ちゃんが、話があるなら今、ここでしろって、言ったんだよ?」
「結婚を申し込んでくると思わないじゃん!」
高校一年の冬から、約四年の月日が流れていた。
葵くんは相変わらず、格好良くて人目を集めていた。
「返事は?」
「……します。結婚、葵くんと。」
「良かった。断られたら、どうしようかと思った。」
そう言っておきながら、私が断るとは全く思ってなさそうだった。
「真緒ちゃん、おめでとう!」
「ありがとう……。」
雅ちゃんに祝福され、お礼を言った。
「名前の知らないあなた、真緒ちゃんと結婚出来るなんて、幸運の持ち主ね。」
「えぇ。俺もそう思います。」



