目が覚めると、隣に葵の姿はなかった。
光は夫婦の寝室ではなく、子供部屋で寝ていた。
煙草の香りが仄かにして、窓を開けて葵が煙草を吸ってる。
「ごめん、起こしちゃった?もう、吸い終わるから。」
胎児に与える影響を考えて、葵は煙草をやめていた。
けど、光が無事に生まれたので、光の前で吸わないなら吸って良いよと、真緒のお許しが出た。
煙草を吸う仕草が絵になる。
外で働く葵の周囲には、自分より精神的に大人で、綺麗な人や、名門大学を出てたり、家柄の良いお嬢様や、財力の優れた家に生まれたお嬢様が、沢山いて……。
真緒の不安が尽きる事はなかった。
「……舐めて良い?前より、上手く出来る気がする。」
ベッドから降りて、葵の前に跪いた。



