甘く優しく、香る恋。



「芽衣ちゃん!」

振り返ると、走って来る凛の姿。

うちの高校の制服を着てるのを、少しずつ見慣れて来た。

今日は美織が他校の彼氏、颯くんとデートなので一人で帰るところだった。


「一緒に帰っても良い?」

そんな事を聞かれたのは初めて。

小学生までは、登下校もいつも一緒であった。


聞く必要がないくらい、当然で当たり前。

だったのに……。